お知らせ

学術報告

臨床実習指導者講習会にて講師を務めました!

今回、埼玉県作業療法士と埼玉県生活行為向上マネジメント推進委員会からご依頼を頂き、臨床実習指導者講習会にて講習会運営及び講義とグループディスカッションのファシリテーターを行いました。

講義テーマは『臨床実習指導方法論の中での生活行為向上マネジメントを活用した指導』についてでした。

当日は精神科、三次救急、小児発達など様々な分野から、経験年数は30年以上のベテランの方まで、TMGからの参加者を含めて45名近くの作業療法士が参加されました。

意見交換では、自分の経験がない分野での実践や課題解決について参加者側と議論が行えたことが自分自身も貴重な学びの機会となりました。

私の講義でお伝えしたのは

『臨床現場での限られた時間の中で、指導者と学生がクライアントの情報を共有し、作業療法を評価し実践することは、経験がない学生にとって難しい』

ということです。

まずは実習生と臨床指導者がコミュニケーションを図り、次に臨床指導者の視点や思考過程を伝え、作業療法の見える化をさせる必要があります。

対象の方に作業療法を分かりやすく示す生活行為向上マネジメント(MTDLP)の活用は有効だと考えています。

私自身の経験としても、MTDLPを通して目標と作業療法を日々振り返り、多職種の役割とそしてチーム医療の中でのOTの使命と役割について考え介入できたことについて実習生と共有できました。

共に作成したMTDLPのシートの中には、患者や家族、学生の想い、医療者側の知識技術など目に見えないものが含まれていると改めて気づかされました。

今後もシートを埋め合うだけの実習にしないなど、MTDLPをうまく活用したCCS実践を継続していきたいと考えています。また、MTDLPシートには見えない態度や技術についても日々研鑽し、自身の臨床や指導などに活かしていきます。

 

 

文責:新座志木中央総合病院 作業療法士 四戸 宏之

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