奥沢病院より歩いて60m程の所に奥沢神社はあります。奥沢神社の表参道の鳥居には藁で編み込んだ大蛇が掛かっております。由来は江戸時代に疫病が流行し、多くの村人が病に倒れた際にこの村の名主の夢に「藁で作った大蛇を村人が担ぎ、村内を巡行させるとよい」とお告げがあり、従ったところ疫病が収まったことが由来となっております。
この大蛇は、毎年9月の第1週に奥沢神社内の境内で手作業にて編み込まれております。その大きさは、長さ10m・直径25㎝・重さ150kgにもなると言われております。
奥沢神社の例大祭は、9月第2週土日の2日間に渡って行われます。1日目には、10mの大蛇を抱えて街を練り歩く大蛇お練り神事が行われ、この神事は東京都指定無形民俗文化財となっております。練り歩いた大蛇は、奥沢神社の社殿に安置され、翌年の例大祭の際に、鳥居にかかっている古い大蛇と取り換えて鳥居に巻き付けられています。
今年の例大祭はコロナウイルスの影響により、中止となりましたが、藁で作った大蛇が練り歩くとても珍しい祭りであります。奥沢神社も静かで厳かな雰囲気に包まれており、近くへいらっしゃった際には、お参りしてみてはいかがでしょうか?
文責:奥沢病院 リハビリテーション科 塩田 真司
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