第48回股関節学会学術集会が、10月22〜23日にハイブリッド形式で開催され、急速破壊型股関節症(RDC)について発表させて頂きました。
RDCは、名称の通り急激な股関節破壊をきたす疾患で、半年〜1年で進行すると言われています。
原因として、免疫・生化学的な要因の他、骨粗鬆症、骨盤後傾 などの構築・力学的な病態関与が指摘されています。
今回発表させていただいた症例は、脊柱変形の著明な方で、疼痛が非常に強い方でした。
その方にTHAを施工し、 術後体幹へのアプローチが歩行に有効であったことを報告いたしました。
RDCは理学療法分野ではあまり聞きなれない疾患で、リハビリテーションに関わる文献は、1例しか見つかりませんでした。
さらに、参加者が理学療法士だけではないため、抄録とスライドの作成に難渋しましたが、整形外科の渡邊Drの協力もあり、無事に発表を終えることができました。
何より、医師目線からのリハビリテーションを知ることができたのは良い経験になりました。
ぜひ、理学療法士の学会だけでなく、多職種の参加する学会で発表を行うことも考慮してみてはいかがでしょうか。視野が広がり、新しい気付きにつながるはずです。
文責:八王子山王病院 理学療法士 水谷健