当院リハビリテーション科では平成29年より訪問リハビリテーション部門を立ち上げました。
現在は3~14年目の理学療法士計7人で対応しており、30分以内で訪問できる地域を対象としています。患者様の疾患はさまざまで、整形外科の手術後であったり脳血管障害の後遺症に悩んでいる方、また、腎不全や心不全の既往があり退院後の生活に不安をもつ高齢の患者様などがいらっしゃいます。
当院では訪問リハビリの専従スタッフがいないため入院中の担当スタッフが継続して担当する場合と、変更し別スタッフが担当する場合があります。同時に入院リハビリも担当するため1日の流れは以下のようになります。訪問リハビリへ行く日は、事前に他スタッフへ申し送りを行ない患者様の不利益になることがないようにしています。
Q 訪問リハビリのやりがいや大変なところがあれば教えてください。
金子「訪問リハでは患者様の退院後の生活を実際にみて指導することができます。限られたスペース・物品で治療を行うため考え方の幅が広がりました。治療にいく際は、複数のバイタル測定器を持参するものの、病院での治療とは異なりリスク管理が難しいと感じます。」
大川PT(3年目)「私が担当している患者様のなかには、退院後もリハビリを継続したいけれどコロナ禍の中で通所リハビリには通うのが不安といった方もいらっしゃいます。1対1でリハビリを実施できる訪問リハビリは、こういった環境で非常にやりがいがあると感じています。」
こちらは先日の勉強会の様子です。症例検討会をはじめフレイル予防や西東京市の介護事業について学びました。症例検討会では活発な議論も聞かれ有意義な時間となりました。これからも地域に根ざしたリハビリテーションを提供できるよう精進していきたいと思います。
文責:西東京中央総合病院 リハビリテーション科 吉井朋美