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理学療法士とは

PTではなくOTを選んだ理由

目次
1.はじめに
2.理学療法士、作業療法士って?
3.仕事の違い
4.給料について
5.作業療法士にインタビュー
6.おわりに

1. はじめに

このページを開いてくださった方は、現在理学療法士、作業療法士について興味を持たれている方だと思います。そしてリハビリの仕事をしてみたいけど理学療法士と作業療法士の違いってなんだろう?給料に差はあるのかな?みんなどうやって職業選択をしているんだろう?と考えている方が多いのではないかと思います。以上のことをこの記事を通して解消して頂ければと思います。また、現役作業療法士のインタビューなどを通して作業療法士の魅力を感じて頂けたら嬉しいです。

2. 理学療法士と作業療法士って?

理学療法士とは

作業療法士とは

◎理学療法士、作業療法士国家試験合格率

令和5年 第58回PT・OT国家試験及び第25回ST国家試験
受験者数 合格者数 合格率
理学療法士
(うち新卒者) 12,948人
10,824人 11,312人
10,272人 87.4%
94.9%
作業療法士
(うち新卒者) 5,719人
4,809人 4,793人
4,390人 83.8%
91.3%
言語聴覚士 2,515人 1,696人 67.4%

3. 仕事の違いについて

理学療法士

医師の指導のもとで日常動作の基本となる身体機能のリハビリテーションを行います。たとえば、以下のようなリハビリテーションがあげられます。

・平行棒や実際の歩行を分析しながら行う歩行練習
・ベッドから起き上がる練習、椅子からの立ち上がり練習
・筋肉や関節を動かすための運動療法
・マッサージや電気刺激などを使った物理療法

理学療法士は、筋肉など身体の構造に関するスペシャリストのため、スポーツ選手のケガの予防やケガをした選手の復帰のへの手助けなどの分野でも注目されています。

作業療法士

日常の基本動作を発展させた応用的動作や社会適応動作のリハビリテーションを行います。医師の指導のもとで行われる点は、理学療法士と同様です。
具体的には以下のようなものが挙げられます。

・食事訓練
・入浴訓練
・更衣動作訓練(着替え)
・調理訓練

作業療法士は作業をもとにリハビリテーションを行っていきます。患者様の希望を聞いたり、ご家族と面談したりしながらご本人が大切にしている作業とは何かを一緒に考え行っていきます。そのため、上記以外にも手工芸や仕事、遊び、運動などを取り入れることもあります。
また、メンタルケアも作業療法士の仕事の1つです。今まで当たり前に行っていたものが行えなくなることのショックは大きく気持ちの整理が行えない人もたくさんいます。そのような方に対するメンタルケアも実施していきます。

4. 給料について

上記にて役割や仕事内容に理学療法士、作業療法士に違いはありますが給料については基本的にほぼ同じとされていることが大半のようです。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査(※)によると、2019年度の理学療法士と作業療法士の平均給料は同額で、約28.7万円(決まって支給される現金給与額)。
また、平均賞与も同額で約64.6万円という調査結果が出ており、仕事内容は異なれどリハビリ専門職として一括りになっていることが分かります。

5. 作業療法士にインタビュー

① なぜ、PTではなくOTを選択したのか

② OTの魅力は?インタビュー

作業療法士 5年目 女性(急性期病棟)
① 作業活動を通してアプローチすることが出来ること、身体障害の方だけでなく精神・発達領域も見ることができるため選択しました。
② 身体のことだけでなく日常生活に必要な動作や仕事・趣味活動についてなどより患者さんの近くで生活のリハビリを行うことができることが魅力です。

作業療法士 9年目 男性(急性期病棟)
① OTは患者さんの生い立ちから価値観をくみ取り、その人が生活を送る上での生きがいを具体的に想像することだと思います。身体だけでなく心の変化を敏感にキャッチし、柔軟に対応する技術が求められます。信頼関係が築けたと思えた瞬間にOTとしてのやりがいを感じます。
② 急性期では「生きるリハビリ」が優先されます。今は摂食嚥下リハに注力しています。「食べることは生きること」であり、生活を豊かにする作業のひとつだと考えています。食事場面での作業療法では姿勢や上肢機能、認知機能、介助量など総合的に評価をします。その中でPT、ST、看護師と協働して、患者様に活力が戻っていく過程にやりがいを感じています。

作業療法士 女性(訪問)
① 当時はまだPT、OTが知られていない時代だったので、漠然とPTは物理・運動、OTは手工芸というイメージでした。OTの方が楽しそうだと感じたため選択しました。
② 患者さんを楽しませる事がが出来る!!と同時に自分も楽しめる!!ことが魅力です。

6. おわりに

理学療法士、作業療法士について少しは興味を持っていただけたでしょうか?また、知りたい内容はキャッチできましたか?作業療法士と理学療法士で迷ってい方々の参考になれば嬉しいです。

 

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