令和4年6月2日~4日に第64回日本老年医学会学術集会に参加するために大阪国際会議場に行ってきました。
平成28年「国民健康栄養調査」の結果より、日本では糖尿病を有する者は高年齢でその割合が高いとされています。
超高齢社会である日本において後期高齢者にフォーカスを当てた糖尿病の治療や予防などの対策は急務でありサルコペニアの病態把握が重要と考えます。
当院の入院患者においても急性期治療と同時に血糖管理を必要とする後期高齢者が多い印象があるため、
リハビリテーション科では令和3年より導入している体組成計 InBodyS10(インボディ・ジャパン社製)を用いて、
後期高齢2型糖尿病患者におけるインスリン抵抗性と上下肢・体幹筋量の関係を明らかにすることを目的に内科の西尾副院長の協力のもと研究を開始しております。
私たちが調べた限りでは先行研究は散見されないためサンプルサイズが不十分といった課題を残しつつも、今回参加した日本老年医学会学術集会で演題発表をさせていただきました。
科内でプレ発表も行い準備万全で会場に足を運びました
(リハ科のみんな、ありがとう!!!)。
日本老年医学会は高齢者の虚弱状態を「フレイル」と呼ぶことを提唱し医療介護に関わる専門職に理解と予防に取り組むことを呼びかけており、老年科医や内科医が多く参加する学会です。
発表後には医師目線からのアドバイスをいただくことができ、実りある良い経験となりました。
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文責:佐々総合病院 理学療法士 佐藤涼