ALS(筋萎縮性側索硬化症)などの神経難病患者様が多く入院している、狭山神経内科病院と世田谷神経内科病院の2施設合同で就職セミナーを開催しました。どちらの施設も、ほぼ全員の患者様が人工呼吸器を装着して生活されているのが特徴です。
内容の一部をご紹介します。
“職員の声を聞いてみよう”という企画で、当院の2・3年目のスタッフに質問してみました。
Q:新卒から神経難病の施設で働いてみて、難しいと感じることは?
A:・人工呼吸器を装着し、発声が困難な患者様とのコミュニケーション方法
・進行性疾患の方に対する目標設定
・学生の時に関わらなかった専門分野の領域であること
Q:この病院で働いてみて、嬉しかったこと、仕事のやりがいを感じていることは?
A:・目の動きや透明文字盤を使用し、患者様とコミュニケーションが柔軟に図れるようになったこと
・学生時代に学んだことが臨床で活かせるようになってきたこと
・新しい知識・技術が身についてきたこと
質疑応答では学生の皆さんからいくつか質問をいただきました。抜粋してご紹介します。
Q:患者様やご家族様に対して、どのようなことを意識して対応していますか?
A:リハビリテーションや療養についてのご希望を伺いながら、機能の変化に合わせた治療を行っています。また、病棟や他職種のスタッフと共に情報共有を行い、同じ目標に向かってリハビリを進めています。
最後にTMGリハビリテーション部、島崎部長からコメントを頂きました。
「本来【リハビリテーション】は【Reハビリテーション】であり、良い状態に持っていくことですが、進行性の病気では、我々が一般的に想像しているのとまた違う体験です。
そういうところが、すごく勉強できる施設だと思います。」
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!第2回目も乞うご期待!
文責:世田谷神経内科病院 リハビリテーション科 大熊藍