長年、神経難病の患者様と関わってきた当院の所属長・畑中PTに、難病リハへの想いを聞いてみました。
Q:神経難病の方と関わるきっかけと、PTとしての経歴を教えてください。
A:養成校の夜間部に通っていた時、TMGの狭山神経内科病院でのリハビリ助手の仕事を
学校から紹介してもらい、働いていたことがきっかけでした。長期実習時に助手の仕事
からは離れてしまいましたが、卒業後は同グループの戸田中央総合病院に就職しました。
その後、当時の世田谷在籍PTの退職により、世田谷にセラピストが不在になることを
きっかけに、また難病リハをやってみようという気持ちで世田谷に異動しました。
Q:多くの神経難病の方のリハビリテーションに関わってきて、「やりがい」はどこだと
思いますか?
A:神経難病は、現在は残念ながらまだ治療法がなく、症状が進行してしまう方が多いです。
今しかできない!そのタイミングを逃せない!という気持ちで、患者様に向き合って
いくことでしょうか。
また、患者様は1日の大半をベッド上で過ごしているのに、その寝ている姿勢も楽では
なさそう…と思うことがあります。出来る限り楽な姿勢で長期の入院生活を過ごせる
ようにサポートしていきたいと思っています。
人工呼吸器を装着した患者様は、肺炎や無気肺などの合併症も起こしやすくなります。
患者様が辛い思いをしないよう、肺合併症の発症予防もPTの大事な取り組みの1つで
す。
Q:これまでの経験で、難病リハにおいて特に大切にしていることは何ですか?
A:長期間患者様を担当させて頂く中で、病気の進行により意思表示が出来なくなって
しまった患者様が多くいらっしゃいます。会話が出来なくなってしまった後も、
それまでに聞いてきた患者様の想いや願いを大切にしています。
また、意思表示が難しくなる難病の患者様が発するわずかな表情の変化やサインの
ような「コミュニケーション」を見逃さないように心がけています。
当院のセラピストは、患者様に合わせた「コミュニケーション」が特に重要だと思い
ます!
神経難病のリハビリテーションに興味を持った方は、ぜひ見学に来てください!
世田谷神経内科病院HP ⇒ http://www.setagaya-neuro.jp/
紹介動画 ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=5nJNbWH5JRg
文責 世田谷神経内科病院 土屋亜季子