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【訪問リハビリテーション匠】新しい社会参加への取り組み ~テレリハビリテーション始めました~

当事業所は戸田中央リハビリテーション病院内に併設されている訪問リハビリテーション事業所です。訪問範囲は戸田市、蕨市、川口市、さいたま市を中心に活動をしています。

『自宅でのリハビリって何をするのですか?』
『週1回で出来ることって何ですか?』

訪問リハビリテーションを開始すると、ご本人やご家族様、ケアマネージャーからこういった質問をされることがあります。訪問リハビリテーション匠では、週1から2回、ご自宅に訪問してリハビリテーションの提供をしています。時間が40分から60分と限られているため、訪問リハビリテーションでは機能訓練+リハマネジメントを行っています。
リハマネジメントとはリハビリテーションの質を高めるもので、いつ、どこで、どんな環境であればその行為が行えるかを評価しています。例えば本人への動作方法の提案や家族への介助方法の工夫、手すり等の環境整備、ケアマネージャーやヘルパーといった他職種との情報共有、もちろんそれらに見合った自主トレーニングもその一部となります。

『皮むきが出来れば料理が作れるのに』
『おしゃれな靴を履いて外出したいです』

こういった利用者様の声に耳を傾けることで、生活の中の楽しみや意欲を引き出し、より豊かな生活にしていくこともリハマネジメントの重要な役割となっています。
片麻痺の方に片手で皮むきが出来る自助具の準備をしたり、装具を調整し靴を選ぶ楽しみを広げたりすることもまた社会参加への一歩となるのです。

 

 

テレリハビリテーションの取り組み

テレリハビリテーションという言葉をご存じでしょうか。テレとは『遠隔』の意味であり、電話やテレビ電話を用いてリハビリテーションを提供する試みです。
当事業所がテレリハビリテーションを始めるきっかけはコロナ禍によるものでした。感染への不安から訪問リハビリテーションを一旦休止したいという利用者様を対象に、自主トレーニングメニューをお渡しし、定期的に電話にて生活状況の確認をすることから始めました。電話で確認した内容はケアマネージャーに報告し、コロナ禍での数少ない情報の一つとなる役割も果たすことが出来ました。テレリハビリテーションもまたリハマネジメントの一部となっています。

 今後もコロナ禍の状況が続く中で、またテレリハビリテーションが必要となる時期が来るかもしれません。利用者様やケアマネージャーといった他職種との繋がりを大事にする地域に根差した事業所となることを目標に、リハビリテーションの新しい取り組みに引き続き挑戦し続けたいと考えています。

 

文責:戸田中央リハビリテーション病院 訪問リハビリテーション事業所 匠 安藤 功

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