当院では、現在研究活動にも力を入れています。
近隣施設で末梢性顔面神経に対してのリハビリを行っている数少ない施設となりますので、末梢性顔面神経に対してのリハビリを行う必要性と重要性について発信するため、戸田中央医科グループ学会で発表をさせていただきました。また、今回は他施設の耳鼻咽喉科Drと共同で発表をさせて頂きました。
今回のテーマは、
「末梢性顔面神経麻痺の予後予測と共同運動が出現する割合についての検討」
まず、末梢性顔面神経麻痺とは・・・。
ウイルス感染や脳腫瘍摘出などの影響で顔面神経に障害で起き、「涙が出ない」「目が閉じにくい」「口角があがらない」「水や食事が口から漏れる」などの症状が現れます。
今回の研究発表では、病初期における評価結果が予後予測・共同運動が出現する割合と関連するという報告もあり、当院の末梢性顔面神経麻痺の患者様の評価結果を用い検証しました。
今回の研究では病初期の評価結果より共同運動の出現が予測される結果となりました。そのため、末梢性顔面神経麻痺には早期の介入、自主トレーニングの指導が重要と考えています。
当院では他施設Drとの連携により、早期に末梢性顔面神経麻痺の患者様へリハビリ介入出来ることを目指しています。
ホームページ内「外来リハビリ・訪問リハビリ」では当院の取り組みを載せています。ぜひご覧ください! 『戸田中央リハクリニック ホームページ』 https://www.toda-reha.jp/reha_clinic/
文責:戸田中央リハクリニック リハビリテーション科 深井 祥