2020年度、COVID-19により臨地実習1-3(地域領域)の受け入れ中止施設が多発し、学生の皆様に実習地を確保できない事態が生じましたことは記憶に新しい事かと存じます。
この事態の代替措置として、埼玉県立大学作業療法学科教授より、臨床現場のゲストスピーカーとして講演、臨地実習1-3の教育目標や行動目標に沿った内容の動画コンテンツの作成のご機会を頂くことになりました。
上記背景の元、今回埼玉県立大学にて、訪問リハビリテーション匠が地域で果たしている役割や作業療法の果たしている役割、訪問リハビリテーションで協業する多職種との連携、在宅での生活機能障害の現れ方、作業療法の必要性などを動画コンテンツで作成し、オンデマンドでの講演を行って参りました。
講演資料を作成している中、コンテンツ内容を言語化することの難しさ、また言語化することで地域での作業療法士の必要性・役割を再認識する機会を得ることが出来ました。
講演を通し、聴講頂いた学生の皆様より
「生活行為へのアプローチをOTが積極的に行う意味を知ることができ、自分自身もそのようなアプローチをできるOTになりたいと思った。」
「作業療法士とは何なのかという根本的な疑問に立ち返ることが出来た。」
などの感想を伺う事が出来ました。
今回講演資料を作成していく中で、私自身地域で当事業所の果たす役割や作業療法士の必要性を改めて見つめなおす機会となり、より一層身の引き締まる思いとなりました。
今回の講演の内容が、実際の臨床現場でもしっかり再現することが出来る様、日々精進していきたいと思います。
文責:訪問リハビリテーション匠 作業療法士 甫仮 拓郎