当施設では個別や小集団での関わりのリハビリとは別に、20分程度ケア職員と一緒に小グループに分かれて発話・発声・語想起機会を作る取り組みを行っています。
この活動は隔週水曜日に実施。水曜日はSTの出向日でありSTリハビリをご希望の方が多い曜日です。
目的として発声する機会が少ない方、何をやっているかわかれば発言できる方(難聴の方など)、言語障害の方の参加機会を増やしたい等が挙げられます。この取り組みを通して新しい利用者様同士のコミュニティが作られる、普段あまり話さない方が話す機会が増える、リハビリ介入時とは違う表情や反応がみられるなど小グループによる効果なのか新しい発見がみられます。
今回は、テーマ①都道府県、②国で実施しました。「行ったことがあるところはどこですか」「〇〇が有名なところはどこですか」など声掛けによりご利用者様の経験や知識、記憶にアクセスしさまざまな答えが導けるように心がけています。取り組み後はケア職員さんとご利用者様の反応を共有する機会を作っており、日々のケア声掛けにつながっている印象です。
文責 とだ優和の杜 小林紀子