Pink Ribbon Walk

10月21日は乳がん検診を受診出来る日曜日です。 戸田中央医科グループ

ピンクリボンとは

ピンクリボン

ピンクリボンは乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝えるシンボルマークです。
この運動は女性の8人に1人が乳がんを患うといわれているアメリカで80年代から盛んになりました。乳がんはごく早期に発見されれば95%が治癒すると言われています。このため、行政、市民団体、企業などが乳がんの早期発見を啓発するためのイベントを展開したり、ピンクリボンをあしらった商品を販売して収益を研究団体に寄付したりする運動が積極的に行われました。その結果、検診率が高まり乳がんによる死亡率は低下しました。

日本における乳がん事情 ~日本女性の16人に1人~

早期発見のために、自己検診や定期検診が必要です。

日本では、女性の16人に1人が乳がんになると言われています。にもかかわらず、乳がんに対する関心も検診率も低く、気付いた時には進行がんが多いという状況です。よって、乳がんで亡くなる女性の数も急増しています。2006年に乳がんで亡くなった女性は11,175人(厚生労働省 人口動態統計)で、年々増えています。女性の壮年層(30から64歳)のがん死亡原因の第1位となっています。
患者数の推計では、20歳台を過ぎたあたりから急に増え始め、45~49歳のピークまでうなぎのぼりです。他の主ながんは60歳代以降がピークになりますが、乳がんは早い年代にあるのが特徴です。乳がんの原因は女性ホルモンの乱れといわれています。現代の日本人女性は、少子化や高齢出産の増加などに関係して、昔に比べて女性ホルモン(エストロゲン)の影響を受ける期間が長くなっていることが原因の一つと考えられています。高カロリーで脂肪の多い食生活も影響していると考えられています。
「私は乳がんにはならない」という思いがあなたにはありませんか?

日本でもピンクリボン普及活動がスタートしています

古くは、乳がん患者会などが乳がんの早期発見の大切さを訴えるための活動を行なってきましたが、2000年頃から、日本の乳がん事情に危機感を抱いた専門医などがNPO法人(乳房健康研究会、J.POSH)を立ち上げたり、また外資系企業が中心になって独自で啓発イベントを実施したり、ピンクリボンをあしらった商品販売をするなど、乳がんの早期発見を啓発するための活動がスタートしました。

日本における乳がん事情 ~日本女性の16人に1人~

マンモグラフィー

これまで乳がん検診というと、しこりの有無を見たり触ったりして確認する視触診が主流でしたが、最近では視触診に加えて、先端の画像診断装置を利用して、しこりになる前の小さながんやしこりにならないタイプのがんの発見が可能になってきています。また万一がんが発見された場合、他の部分への転移や治療後の再発をいち早く見つける検査方法も開発が進んでいます。

自己検診に加えてマンモグラフィ(乳房X線撮影装置)や超音波診断装置による画像診断を定期的に受けることで、乳がんの発見率は高まります。
※マンモグラフィとは乳房専用のX線撮影装置です。しこりとして触れないごく早期の乳がんも発見できます。

あなたが自分自身のからだをケアすることは、あなたを取り巻くすべての人の幸せを守ることです。
乳がんは決して女性だけの問題ではありません。いつまでも健康でイキイキと暮らしていくために、乳がん検診を受けてください。 ピンクリボンは幸せの象徴です。