ピンクリボン運動は、1980年代アメリカの乳がんで亡くなられた患者さんの家族が「このような悲劇が繰り返されないように」との願いを込めて作ったリボンからスタートした乳がんの啓蒙運動です。
ピンクリボンは乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の重要性を伝えるシンボルマークです。
約8人に1人が乳がんに罹る欧米では、乳がんを最も重要な女性の健康問題として認識し、乳がん死亡率を減少させるために、市民・各種団体・企業・行政・政治が様々な運動や施策を行ってきました。
その結果、欧米の乳がんマンモグラフィー検診受診率が約80%・早期発見につながり、乳がん死亡率が低下しはじめています。
欧米に対し日本では社会全体の乳がんへの関心がまだ低く、毎年約9.5万人が乳がんに罹り、約1.5万人が乳がんで死亡しています。
日本での乳がんマンモグラフィー検診受診率は約40%前後にすぎません。
働き盛りである30歳から65歳女性のがん死亡原因の第一位となり大変な勢いで増加しています。
この「ピンクリボン運動」は、乳がんへの理解・早期発見・治療の重要性を多くの方が参加しやすい形でアピールできるイベントです。
本来乳がんは、早期発見によって転移が少なく生存率も非常に高い「治るがん」です。
戸田中央メディカルケアグループでは、家庭や仕事に多忙な女性が自分自身の乳房の健康に関心を向け、また男性にも参加を促し、家族、職場、事業所、地域など社会全体の幸せと健康にかかわるものとして、積極的に啓発活動を行ってまいります。
ピンクリボンを通して多くの方々に乳がんを自分の身近な問題として意識し、将来的には検診を受けることが大人の女性の常識となっていくことを願っています。